みやこ はるみコンサート
4月下旬に川越市民会館で催された、「みやこ はるみ」のコンサートにいってみました。
川越駅からバスで、会場の近くの時の鐘のある一番街までバスを利用しましたが、車内は何とコンサートへ行くおばさん軍団で一杯でした。
この市民会館は、かなり古い建物のようで、座席は狭く時の鐘、蔵造り、喜多院、5百羅漢などが描かれているドンチョウも、色あせている感じでした。
オープニングは、満場の拍手に迎えられて、冬の情景を歌った「女の海峡」から、みやこ はるみのコンサートが幕を開きました。
ステージ衣装は、全体が黄緑色の着物に多くの数字が散りばめられており、中でも「みやこ」にちなんで、ひときわ大きな数字で、3は黒、8は青、5は赤と染め抜かれていました。
あまり耳慣れない歌、懐かしい歌などを、エンマドウという10名のバンドを背にして、それぞれの歌の思いなどを語りながら、熱傷が続きます。中でも「あんこ椿は恋の花」のように、あの独特な迫力あるはるみのうなり節が健在なのが印象的でした。
また、市川 昭介作曲のメドレーの際には、観客席に下りて歌い、らっキーにも握手をし手もらうことができました。
みやこ はるみの手は、割りに小さく、柔らかく、かつしっとりとしてすべすべしており、しかも冷たい感じがしました。
歌手は歌唱力だけではなく、ファンを引き付け盛り上げるための話術も必要であり、常に安定した歌唱力を維持するためのトレーニングは、大変な努力が必要ではないかと思いました。
「大阪時雨」、「二人の大阪」、「涙の連絡船」、「北の宿から」などのヒット曲を当時を思い起こしながら聞いていると、何と時の流れの速いことかを感じました。
フィナーレは、ステージ一杯にエネルギッシュに動き回り、時には後ろ向きに歩きながら、往年の名曲「好きになった人」を熱唱し、会場を手拍子と熱気に沸かせつつ幕となりました。
気持ちよい興奮の覚めやらぬ中、会場を後にすることができました。